全国で約1万5千店舗ある『ローソン』。
ローソンの第一号店は大阪府豊中市から。その後、近畿地方を中心に店舗数が増えていったのです。
大阪においても1000店舗以上、近畿圏内においても2500店舗以上がいつも明るい店舗で私たちを出迎えてくれています。
現在、ローソンにおいて全店を挙げて目標を掲げて省エネルギーに取り組んでいます。
目標というのが『1店舗当たりの電気使用量を2010年度対比で20%削減』といったとても大きなもの。
省エネタイプの冷蔵・冷媒機器、空調機器、LED照明などを積極的に導入されています。
ここでは『ローソン』の省エネの取り組みについて、詳しくお伝えしていきたいと思います。
ローソンが取り組んでいる『環境配慮モデル店舗』とは
ローソンはいま環境に配慮した設備が設置されている『環境配慮モデル店舗』を順次オープンさせています。
現時点ではどれくらいの省エネ効果があるのかといった検証段階ではあるのですが、効果のあったものに関してはこれからの店舗に活用していくということになっています。
ちなみに現在オープンされている店舗についても太陽光発電システムやLED照明、ノンフロン冷凍・冷蔵システムなどが設置されていますが、これらは『環境配慮モデル店舗』で効果が高かったものが活かされているのです。
省エネというと一般的には「太陽光発電システム」「LED照明」などばかりイメージしがちですが、この『環境配慮モデル店舗』においては断熱性についても配慮されていることが分かります。
2018年にオープンした環境配慮モデル店舗である「ローソン館林木戸町店」(群馬県館林市)においては、店内に国産杉を活用し、断熱効果が高まるような工夫がなされています。
省エネ目標を2016年度の標準的な店舗と比べて、約6割削減するという目標が掲げられていますから、かなり大きな取り組みであることが分かります。
ローソンが取り組む「ノンフロン冷凍・冷蔵システム」とは
ローソンではさまざまな角度から省エネに取り組まれていますが、特に注目できるものに「ノンフロン冷凍・冷蔵システム」があります。
2010年度からフロンを排出しない、しかも省エネ効果が高い、このシステムが店舗に取り入れられています。
フロンガスはご存じの通り、紫外線から私たちを守ってくれるオゾン層を破壊するものであることが知られています。
オゾン層を破壊することによって地球温暖化が加速しているために、フロンガスを使わない冷凍・冷蔵システムの開発が進められています。
わが国においてもフロン排出抑制法によってフロンの管理が規制されていますが、ローソンでもいち早くフロン排出抑制の取り組みがされてきたのです。
ローソンのノンフロン冷凍・冷蔵システムには二酸化炭素(CO2)を活用しているのが特徴です。
二酸化炭素(CO2)の温室効果はフロンと比べると約4000分の1であるとされており、今までの機器と比べても二酸化炭素(CO2)排出量を半減させることが可能です。
店舗の電気消費量においても12%削減できたという実績を持っています。
ローソンが導入する「太陽光発電システム」
ローソンでは「太陽光発電システム」が積極的に導入されており、現在において導入している店舗は2000店舗を超えています。
太陽光で発電した電力は、店舗で活用することはもちろんのこと、積極的に売電にも取り組んでいます。
発電電力は1店舗あたりで年間約11,000kWhとなっており、導入している2000店舗で計算すると約6100世帯分の電力消費量に該当します。
さらに近年では断熱性の高い国産杉で店舗が作られている環境配慮モデル店舗があり、熱効率もかなり高くなっています。
ローソンの会社の特徴
ローソンは現在、東京都品川区に本社を構えていますが、ローソン第一号店は大阪府豊中市の「ローソン桜塚店」です。
ダイエーの子会社として、ダイエーローソン株式会社が設立されたのが1975年のこと。そこから近畿圏内を中心に全国に店舗展開することとなります。
現在の店舗数は国内で14,659店舗、海外では中国やタイ、インドネシアなどに2210店舗あります(2020年3月現在)。
店舗においては「省エネ10か条」を掲げ、全店舗で節電に取り組んでいます。
また社用車においてもハイブリッド車を導入し、環境に配慮した経営に取り組んでいるのが特徴となっています。