日本を代表する電気総合メーカーは、空調事業を強化する背景が見込まれています。ここのところ国内大手メーカーが欧米企業と子会社化する傾向が相次いでおり、それぞれの分野において企業価値を高める方針を見せています。そこで今回は、世界最大の空調事業メーカーと言われるダイキン工業株式会社の事業内容や今後の将来性についてご紹介していきましょう。

ダイキンの会社概要について

ダイキンは、1924年10月25日に創業を開始し、会社設立は1934年2月11日です。大阪府大阪市北区に本社を構え、世界38ヵ国に拠点を持つ世界最大の空調機・化学製品メーカーです。代表取締役社長兼CEOに十河政則氏が就任し、グループ会社269社、従業員数7,036名(単独)70,263名(連結)によって事業を展開しています。

ダイキンの事業内容とは

ダイキンは空調事業・化学事業・フィルタ事業を柱に、油機事業・特機事業・電子システム事業と6つの事業に取り組んでいます。

・空調事業
ダイキンの空調事業は、エアコンなどの空調機をはじめ設備システムやソリューションを提供しています。一般家庭の住まいやオフィス、学校、工場、病院など特殊な空間の空調ニーズに対応しています。

・化学事業
1933年始めて日本にフッ素化学を導入することに成功したダイキンは、化フッ素樹脂やゴム、ガスなど約1800種類もの化合物を用いた化学事業にも貢献しています。

・フィルタ事業
フィルタ事業は、空気清浄機向けの高機能フィルタや集塵フィルタで大気汚染を抑制したり、家やオフィス、工場などの空気環境を改善したりする取り組みを行っています。

・油機事業
空調事業での省エネ技術を活かして、機械の高精度化や小型化、低温化など環境に配慮した開発や生産を行っています。

・特機事業
航空機部品や医療機器などの特機製品を精密加工技術によって最高レベルの精度に作り上げていく事業です。

・電子システム事業
製品開発・研究・企画・改善業務などの支援システムとして、デジタルコンテンツ制作ツールや管理システムソフトなどを提供しています。

ダイキンの今後の取り組み

ダイキンは2020年までの戦略経営計画「FUSION20」を掲げ、グローバル社会に柔軟に対応していくための新しい分野を展開中です。既存事業の徹底強化やエネルギーソリュージョン事業、商業用冷設事業、次世代冷媒、ガス事業、空気エンジニアリング事業にも挑戦し、売上高3兆円・営業利益率12%を目標としています。

ここではダイキンの事業内容や今後の展開などについてご紹介してきました。ダイキンの主力事業は空調事業であり、経済成長と言われる地域は今後まずますエアコンの需要が求められることになります。ダイキンのような環境を価値とする事業基盤は、人々に安心で快適な空気をお届することができるでしょう。

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