大阪西区に本社を構える「西日本旅客鉄道株式会社」。私たちにとっては「JR西日本」と言ったほうが、馴染みがあるでしょう。

設立は1987年。

もともと国鉄(日本国有鉄道)だったものを6つの地域に分類して民営化したことは、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

資本金は1000億円の大企業で、時価総額の関西企業ランキングには常に上位に入っていることが知られています。

私たちは移動の手段としてJRを利用することはとても多くあります。事故や災害でもない限りは、ほとんど遅れるようなこともなく移動することができます。

また安全性も高いために、安心できる移動手段として利用することができます。

これにはJR西日本が取り組む、安全向上のための取り組みや災害への対応、また省エネ装置の開発などがあるからです。

ここではJR西日本の取り組みについてお伝えしていきましょう。

JR西日本の技術開発①安全性への取り組み

現在、JR西日本だけではなく、多くの鉄道会社が取り組んでいるものとして安全性への取り組みがあります。

駅のホームに「ホームドア」「ホーム柵」が設置してあるのをよく見かけるようになりました。これはホームから転落して電車に接触するなどの人身事故を防ぐためのものです。

国土交通省の調査によりますと、2019年3月末時点で全国に「ホームドア」「ホーム柵」が設置されている駅は783駅となっており、どんどん増えています。

JR西日本においてもホームドアを積極的に設置しており、さらに安全性が高く快適に利用できるホームドアを開発・検証を進めています。

特に駅によっては乗降客がかなり大勢になることもあり、また路線が多様であるような場合には、従来から存在するようなホーム柵では対応できないことがあります。

そのためあらゆる車種や編成などに対応できるホームドアを開発し、より快適に利用できるように工夫しているのです。

またホームドアやホーム柵だけではなく、画像解析技術を用いて蛇行しながら歩いている人やベンチでスマートフォンをみながら歩いている人などを自動検知するシステムを導入しています。

このシステムによって危険性が高いと判断された場合には、駅に連絡が入り対応するようにしているのです。

JR西日本の技術開発②災害対応

近年、台風や集中豪雨、強風、地震など自然災害による被害がとても多く見られています。

JR西日本ではそのような自然災害が発生した場合を想定して、安全に運航することができ、できる限り運転規制を緩和することによって運休や遅延を減少させるように取り組んでいます。

防災強度を高めるために線路の斜面防災工事を進めています。線路横の斜面を補強すると同時に排水設備を整備することによって、2015年よりも運転規制時間を約45%削減させることが可能となっています。

また風が強い地域には強風対策として、防風柵の設置が進められています。防風柵の設置により運転規制時間を約6割から7割程度減少させる効果があると知られています。

さらに地震対策として構造物の耐震補強、落橋防止対策などが進められています。

JR西日本の技術開発③省エネ対策

JR西日本では積極的な省エネ対策に取り組んでいます。

ご存じの通り、鉄道は電気を利用した乗り物であるため、かなり大きな電力を消費することになります。

そのため鉄道会社は常に省エネと向き合いながら技術開発に取り組んできたと言っても過言ではないのです。

一昔前では車両を軽量化させて電力消費量の削減を目指していましたが、ある程度進んだ状態ではこれ以上の著しい軽量化が見込まれなくなりました。

そこで利用されているのが『回生電力』の利用。

回生電力とはエコカーなどでも利用されているもので、鉄道のブレーキの際に発生するエネルギーのことを指しており、電力エネルギーに変換することが可能です。

JR西日本ではこの回生電力を活用したブレーキを利用することや、地上に設置している電池に蓄えておき、列車が加速する際に必要となる電力において活用しています。

近年では蓄電池の性能が向上しているために、回生電力を効率よく蓄えることができるようになりました。

現在は列車本数が多く、回生電力の利用が多くなる路線に順次導入されています。